培土製造業である花岡産業(現アクト化成)に、自動車部品部門を設けたのが昭和62年。その頃の自動車業界はとても元気がよく、花形産業だったんですね。
  ところがバブルの崩壊や国際競争の激化、さらには追い討ちをかけるように工場の火災に見舞われ、自動車部品部門を廃業することに。
  その時、宇佐市でトップの収益を上げていた小ねぎ栽培の大窪氏に会い、小ねぎ栽培なら10アールで400万円の収益をあげることができると聞いたんです。 それなら、3haの規模なら1億円に、しかも自動車部品製造で培った高い技術管理力があれば自分にも出来るのではと考え、火災から3カ月後の平成9年に花岡農場(現アクトグリーン)を設立。部品部門の残った男性スタッフとともに一から小ねぎ栽培を始めました。
  最初の1、2年で栽培ノウハウを蓄積し、3年目にして栽培面積を4haに拡大。昨年度には1億1千万円の売上げがあり、利益の出る体制が整ってきています。
  従業員は良いモノづくりに集中し、経営者が経営者たる企業戦略を立てていけば、農業にもまだまだビックチャンスが眠っているのではと考えてます。


■会社概要
●法人設立日/平成9年5月
●組織形態/1戸1法人(役員3名)
●事業種類/小ネギ、カット加工
●資本金/300万円
●経営規模/ビニールハウス42,205m²
●就業時間/8時〜17時
●休日/4週6休
●雇用/社員6名、パート12名、中国研修生5名
●福利厚生/社会保険、労災保険、雇用保険

■交通アクセス
国道10号から和気・佐野線に入る。
最初の信号を左折。約1km。